分散法等で作製した試料は十分に乾燥させてください

当室ユーザーの皆様

最近、TEM使用中に高圧が落ちてしまう事例が発生しております。原因の一つとして、試料から発生するガスにより真空度が悪化し、放電が生じているケースが考えられます。

場合によっては、予定していた観察が行えないだけではなく、装置のクリーニングや補修が必要になります。

アルコール等の溶媒で分散させた微粒子サンプルを観察する場合は、十分に乾燥させてからTEM内へ導入するようお願い致します。

粒子形状や溶媒の状態によっては、除湿・乾燥型のデシケーターでは十分に乾燥できない場合もありますので、真空デシケーターの利用をお勧めします。

乾燥時間は通常は一晩程度で十分な場合が多いです。

不明な点はスタッフまで問い合わせください。