💡 本ページはJEM-2100plusのクイックマニュアルです。 内容は変更される場合があります。 実際に装置を使用する場合は、事前にトレーニングを受けて下さい。
💡 基本的な軸調整は管理者によって済んでいるものとする。
BRIGHTNESS 調整
- [PANEL-L : BRIGHTNESS] 明るさ調整
- 一旦時計方向に回しきり(最大励磁・警報音が鳴る)、反時計方向へ戻す(収束させる)。
- 時計方向:CL3の励磁が強まる:焦点距離が短くなる
- 回しきるとビームが発散する(暗くなる)・
- 反時計方向:CL3の励磁が弱まる:焦点距離が長くなる
- 回しきるとビームが発散する(暗くなる)
- 時計方向:CL3の励磁が強まる:焦点距離が短くなる
- 一旦時計方向に回しきり(最大励磁・警報音が鳴る)、反時計方向へ戻す(収束させる)。
- 明るさ:粗微調整選択
- [PANEL-L : BRIGHTNESS:CRS] 選択中はバックライトが点灯し、変化速度がx16となる。
- 明るさ確認
- スクリーン上の見た目で確認
- [TC:TEM System Task Bar : SCREEN]
ビームセンタリング
- [PANEL-R : STD FOCUS] 対物レンズ基準電流呼び出し
- 念のため
- [PANEL-L : BRIGHTNESS] 蛍光板上でビームを絞る。
- [PANEL-L : DEF/STIG : BRIGHT TILT] 明視野照射モード選択
- [PANEL-L/R: SHIFT-X/Y] Beam Shiftでビームを蛍光板中心へ移動する
コンデンサレンズ非点補正
- [PANEL-L : BRIGHTNESS] 蛍光板上でビームを絞る。
- [PANEL-L : DEF/STIG : COND STIG] コンデンサレンズ非点調整モード選択
- [PANEL-L/R: DEF/STIG-X/Y](Cond STIG)スポット形状を真円に近づける。
SPOT SIZE/α選択(TEMモード )
- SPOT SIZE:電子線を最も収束したときの電子線の大きさ
- 小さいと明るい
- α: 電子線を試料上で絞った際の収束角。(平行照射領域の広さ)
- [PANEL-R : STD FOCUS] 対物レンズ基準電流呼び出し
- 念のため
- [PANEL-L : PROBE CONTROL : SPOT SIZE] SPOT SIZE設定(1~5:通常:2)
- [PANEL-L : PROBE CONTROL : αSELECTOR] 収束角(照射範囲)設定(1~9:通常:2)
- ビームセンタリング・コンデンサレンズ非点補正を行う(必要な場合)
GunTilt調整(簡易)
💡 GUNから放出される電子線を光軸に沿って試料に真っ直ぐ入射させる。 他の光学系は良く調整されていると仮定している。
- [PANEL-R : Function : MAG1] 像観察モードへ
- [PANEL-L : APERTURE CONTROL :OL(OPEN)] 対物絞り:OPEN
- [HCA] ハイコントラスト対物絞り:OPEN
- [SA] 制限視野絞り:OPEN
- [PANEL-R : MAG/CAM L] 倍率設定 (通常:x5000程度)
- [PANEL-R : STD FOCUS] 対物レンズ基準電流呼び出し
- 念のため
- ビームセンタリング
- [PANEL-L : BRIGHTNESS] 蛍光板上でビームを絞る。
- [PANEL-L : DEF/STIG : BRIGHT TILT] 明視野照射モード選択
- [PANEL-L/R: SHIFT-X/Y] Beam Shiftでセンタリング
- GUN TILT調整
- [TEM Center:上部メニュー] Control → Alignment Panel(未表示の場合)
- Alignment Panel (for JEM Administrators) が表示される。
- [TC : Alignment Panel : Deflector :GUN Align ] GUN アライメントモード選択
- [PANEL-L/R: DEF/STIG-X/Y] Beam Tiltでビームを最も明るくする。
- [TEM Center:上部メニュー] Control → Alignment Panel(未表示の場合)
集束レンズ軸合せ
💡 SPOT SIZE を変更した際のビームの逃げを低減する。
- GUN Tilt を調整しておく。(必要な場合)
- [PANEL-R : Function : MAG1] 像観察モードへ
- [PANEL-L : APERTURE CONTROL :OL(OPEN)] 対物絞り:OPEN
- [HCA] ハイコントラスト対物絞り:OPEN
- [SA] 制限視野絞り:OPEN
- [PANEL-R : MAG/CAM L] 倍率設定 (通常:50K程度)
- [PANEL-R : STD FOCUS] 対物レンズ基準電流呼び出し
- 念のため
- [PANEL-L : BRIGHTNESS] 蛍光板上でビームを絞る。
- SPOT SIZE 1で調整
- [PANEL-L : PROBE CONTROL : SPOT SIZE] 1を選択
- [TEM Center:上部メニュー] Control → Alignment Panel(未表示の場合)
- Alignment Panel (for JEM Administrators) が表示される。
- [TC : Alignment Panel : Deflector :GUN Align ] GUN アライメントモード選択
- [PANEL-L/R: SHIFT-X/Y] Beam Shiftでビームを蛍光板中心へ移動する
- SPOT SIZE 5で調整
- [PANEL-L : PROBE CONTROL : SPOT SIZE] 5を選択
- [PANEL-L : DEF/STIG : BRIGHT TILT] 又は [TC : Alignment Panel : Deflector : Bright Tilt ]明視野照射モード選択
- [PANEL-L/R: SHIFT-X/Y] Beam Shiftでビームを蛍光板中心へ移動する
- [SPOT SIZE 1で調整],[SPOT SIZE 5で調整]を繰り返す
集束絞りセンタリング
(参照)JEM-2100plus:絞り操作 集束絞り
💡 BRIGHTNESS を変化させた時に、ビームが同心円状に変化しない(スイングする)場合は集束絞りが光軸からずれているので上記を参照に調整する。