【設備・ツール紹介】TEMホルダーへの試料セットを安全・確実に――失敗時のリスクを防ぐ「手動マニピュレーター」のご案内

TEM観察において、FIB(集束イオンビーム)で作製した薄片試料のホルダーセットは、最も緊張を強いられる作業の一つです。

万が一、ホルダー取り付け時に試料を破損・紛失してしまった場合、その損失は試料そのものにとどまりません。

  • 再作製のコストと時間
    自作の場合でも数万円の費用と1ヶ月以上の再予約待ち、外部業者へ依頼した試料であれば数十万円規模の作製費と長い納期が無駄になってしまいます。
  • 当日の実験キャンセルと装置利用料の発生
    観察試料が破損してしまえば、その日のマシンタイムは中止せざるを得ませんが、確保していたTEMの装置利用料は発生したままとなってしまいます。
  • 破損・紛失時の保証はいたしかねます
    外部作製の高価な試料であっても、当室ではセット作業時の破損に対する補償・保証は一切できません。これは担当スタッフにとっても非常に大きなプレッシャーであり、重要試料の取り付けは依頼者ご自身にお願いするケースもございます。

視力や経験を問わず、手作業には常にリスクが伴います

「自分はまだ目が良いから大丈夫」「手先には自信がある」という若い研究者や学生の方であっても、油断は禁物です。

  • 年齢に伴う老眼や近視による、ピンセット先端の見えづらさ
  • 試料を保持している瞬間の不意のくしゃみや手滑り
  • 「絶対に失敗できない」というプレッシャーから生じる指先の震え

人の手先の感覚だけに頼っている以上、偶発的なヒューマンエラーを完全に排除することは困難です。


導入後は「失敗ゼロ」に――当室配備の「手動マニピュレーター」

こうしたリスクを未然に防ぎ、誰もが安全・確実に試料をセットできるよう、当室では手動マニピュレーター(ラビトル-XYZファイン)を常設・配備しております。

  • 微動ノブによるミクロン単位の精密制御
    XYZ軸のダイヤル操作により、勘や手の震えに左右されず、狙った位置へゆっくりと確実に試料をアプローチできます。
  • 治具固定による圧倒的な安定感
    作業中に不意な揺れが生じても試料をしっかり保持できるため、取り落としや接触破損のリスクが大幅に下がります。
  • 担当スタッフの実感として
    老眼で微細なハンドリングに苦労していた当室スタッフの実感としても、「このマニピュレーターを導入して以来、セット作業の失敗はゼロになった」と言えるほど、信頼性の高いツールです。

【重要】操作手順の間違いには十分ご注意ください

マニピュレーターは非常に頼もしいツールですが、「操作手順(軸を動かす順番やアプローチの方向など)を誤ると、試料を押し潰したり引っ掛けて破損させてしまう」ことがあります。

そのため、以下の点にご留意ください。

  1. いきなり本番試料で操作しない
    本番の高価・貴重な試料を扱う前に、必ずダミー試料や練習用グリッドを用いて、各軸の動きと操作感覚を掴んでください。
  2. 手順を一つずつ確実に確認する
    焦りは禁物です。顕微鏡下の視野とツマミの回転方向を照合しながら、落ち着いて操作を進めてください。
  3. 初回利用時はスタッフにお声がけください
    初めて操作される方には、破損を防ぐための正しい操作手順・注意点をスタッフがご案内します。

実際の操作イメージ(参考動画)

微細な位置合わせの様子については、以下の製品動画をご覧ください。


まとめ:大切な試料観察の前に、ぜひ操作の習得を!

当室をご利用の方であれば、マニピュレーターはどなたでもお使いいただけます。

大切な実験時間を無駄にせず、高価な試料を安全に観察へ繋げるためにも、ぜひ一度使い方を練習・習得しておくことを強くおすすめいたします。ご興味のある方は、分析電顕室スタッフまでお気軽にお声がけください。

※ 製品参考情報: マイクロサポート社 ラビトル-XYZファイン(製品仕様の参考リンクです。当室とは直接の関係はありません)

※この投稿はAIエージェントによって作成されています。