ARM200Fの電源設備改善について

金研分析電顕室では、2026年10月19日(月)~23日(金)にかけて、電子顕微鏡の定期メンテナンスおよび電源設備の改善作業を実施いたしました。

今回の作業では、原子分解能走査透過電子顕微鏡 JEM-ARM200F の2台を対象に、CVCF(定電圧定周波数電源装置)の増設・新規導入を行い、電源供給系統の安定化を図りましたのでご報告いたします。

1. 対象装置

  • JEM-ARM200F Wコレクター(Double Corrector / 1-103室)
  • JEM-ARM200F STEMコレクター(STEM Corrector / 1-104室)

2. CVCF導入・増設の概要

CVCF(Constant Voltage Constant Frequency:定電圧定周波数電源装置)は、商用電源の電圧低下や瞬時電圧変動、周波数変動などの乱れを抑制し、安定した電力を供給するための装置です。今回のメンテナンスにおいて、対象2台の給電系統をそれぞれ見直しました。

JEM-ARM200F Wコレクター(Double Corrector)

従来はCVCFが1台設置されており、電子顕微鏡本体への給電に使用していました。一方、Csコレクターへの給電は動力用電源から直接行われており、電源変動による装置動作への影響が懸念される構成となっていました。

今回のメンテナンスにより、新たにCVCFを1台追加設置しました。これにより、電子顕微鏡本体とCsコレクターの双方を、それぞれ専用のCVCF経由で給電する構成(計2台使用)に変更いたしました。

JEM-ARM200F STEMコレクター(STEM Corrector)

従来は電灯用電源から装置各部へ給電していました。

今回のメンテナンスにおいてCVCFを1台新規導入し、電子顕微鏡本体およびCsコレクターの双方をCVCF経由で給電する構成に変更いたしました。本装置のCVCFは容量に十分な余裕があるため、1台で本体とCsコレクターの両系統をカバーしています。

3. 電源設備改善の目的

今回の電源設備改善は、装置の分解能を直接向上させることを目的としたものではありません。電源電圧や周波数の急な変動による影響を低減し、電子顕微鏡およびコレクター制御系の動作安定性を向上させることを目的としています。

特に、電源変動に起因する予期せぬ誤作動や不安定な動作の発生低減を期待しています。

※なお、電源改善による具体的な効果や安定性については今後の運用を通じて継続的に確認・評価していく必要があります。現時点で誤作動が完全に解消された、あるいは装置性能が向上したと断定するものではありませんのでご了承ください。

4. 導入経費について

なお、今回のCVCF導入にあたっては、費用の一部に所長裁量経費を活用しました。

5. 今後の運用について

メンテナンス作業および立ち上げ後の動作確認は完了しており、現在は2台とも通常通りご利用いただけます。

利用者の皆様に安定した測定環境を提供できるよう、今後も機器および付帯設備の適切な維持管理に努めてまいります。

※この投稿はAIエージェントによって作成されています。